【市販薬の下剤を薬剤師が解説】頑固な便秘に使える薬5選

お腹の張りは女性の約3割が日常的に感じているとされています。
例えばお腹の張りやぽっこりお腹は原因として便秘が背景にあったりもします。
体質として便秘に悩まされている方は少なくないと思います。

この記事の通りに使用してもダメだったら
市販薬の飲み薬で対応するのは難しい
というようなものになりますので
しっかり読んでご自身で対応を考えていただくようお願いいたします。

今回は,マグネシウム類よりも少し強めな
刺激性下剤について説明をさせていただきます。
自分に合った薬がわからないという方は,
フローチャートのようなものを書いてますので
まずはそちらをご一読ください

刺激性下剤とは

腸を刺激することで腸の動きを活発にして
排便を促すという下剤です。

特徴としては使用を続けることで耐性ができて,
効きにくくなることがあります。
そのため,毎日使用するのではなく
数日に1度(便秘が続いたときのみ)使用
ということに注意が必要です。

先に,今回ご紹介する便秘薬のまとめとしては
このようになります

マグネシウム類を使用しても効かなかった→ビューラックソフト
食事の量が少ないかもしれない→ルートスルー
便秘が原因っぽい肌荒れやお腹の張りがある→ウィズワンエル
便秘もあるけど,肌荒れや吹き出物の方が気になる→コーラックファイバー
腹痛が起きてもいいからとにかく便秘をなんとかしたい→新ビオミットS

刺激性下剤の位置づけ

刺激性下剤は,腸を刺激するという性質上
腹痛が起こることが多いです。
そういう意味で最初から使用するというのはオススメしません

まずは
腹痛の起こりにくい他の便秘薬を試してみて
それでもダメだった場合という状況で使用する
という位置づけになります。
(→クセにならない便秘薬でオススメは? | 酸化マグネシウム)

また,腸内細菌が作用に対して関わってきますので
腸内細菌バランスの正常化
刺激性下剤の効きを良くする
という意味合いで
乳酸菌製剤を併用することは私としてもオススメしております。

乳酸菌製剤の選び方については
こちらを参考にしてください
市販されている胃腸薬について選択肢をまとめてみた | 乳酸菌製品を主に紹介

注意点

先程もお伝えしたように
腹痛を起こすことがあります。

また,刺激性の下剤は効きにくくなったり
体の便を出す機能が落ちてくる可能性があるので
連日での使用は避けるべきです。

たまにしか飲まないということは,
(あまり使用しないので)
この部類の商品はある意味
値段が多少高くても実際にはそんなに高くないとも考えられます。

そして便秘薬としての特性上,
水分は多めに摂ることが大切です。

具体的な成分

ピコスルファートとセンノシドは基本的には同じようなものです。
使ってみてどうかということで決めて良いです。
ピコスルファートの方が弱く効くというイメージです。
そしてピコスルファートは刺激性下剤の中でも,
耐性はできにくいとされています。

そのため,便秘が軽度なのであればピコスルファート製品を選んで
多少効き目が強くても構わないということであればセンノシド製品を選ぶ
という選び方でも良いと考えられます。

また,ピコスルファートもセンノシドも飲んでから効くまでの時間は
同じくらいで,約6~12時間くらいで効きます。
※もちろん個人差はあります

ビサコジルは,
医療用医薬品(病院で処方される薬)においては
坐薬としてしか使用されていません。
市販薬としては飲み薬としても使用されているようですが,
わざわざこれを選ぶ必要はないという印象です。
(追加の成分としてならアリですが)

ビューラック・ソフト

ピコスルファート単剤成分です。
ピコスルファートは
飲んでから約7~12時間で効くとされています。
1錠あたり2.5mgの量で飲むことができます。
1日あたり3錠までとされています。

ルートスルー

成分分量
センノシド73.85mgセンノシドA・B 48mg
プランタゴ・オバタ種皮2250mg
6g(2g×3包)中

センノシド単剤というものは探したところ見当たりませんでした
効き目がマイルドそうなもので言えば
食物繊維成分のみが追加されているものがありました。

食物繊維のみが追加で配合されているため,
食事量が少ない人でも効き目が期待できる可能性があります。
※食事量は排便につながるので,食べられるなら食べましょう

食物繊維は水分を摂ったほうが効果的なため,
こまめに水分を摂るようにしましょう。

ウィズワンエル

プランタゴ・オバタ種皮末3000mg
センノシド123.08mg(センノシドA・B 48mg)
有胞子性乳酸菌130mg
ニコチン酸アミド5mg
3包中の含有量

ルートスルーの成分に乳酸菌が追加されたものになります。
ニコチン酸アミドはビタミンで,申し訳程度に追加されています。

少し効き目を良くしたい方に向いてます
効き目としては
肌荒れやお腹の張りがより気になる人にというものです。

悪く言えば器用貧乏というところですね。

コーラックファイバー

ビタミンの割合が多くなっており,
肌荒れや吹き出物という症状に対してより特化させた製品です。

成分分量
プランタゴ・オバタ種皮1200mg
ケツメイシ乾燥エキス100mg(ケツメイシ1000mg)
センノシド・カルシウム20mg(センノシドA・B 8.14mg)
チアミン硝化物(ビタミンB1)6mg
パントテン酸カルシウム7mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)12mg
1包(2.0g)中


ただし,最初にも解説していますが
刺激性下剤は便秘が続いたと感じた場合のみに使用することとされています。
たまにしか飲まない薬なのに
ビタミンをそこで摂ったからといってそれでどうなん?
という違和感はあります。

新ビオミットS

めちゃくちゃ強いです。
本当に便秘が頑固な人以外使わない方が良いです。
これで便秘が改善しないなら本当に病院行ったほうがいいです。

薬を飲んでも便秘が改善しないという,
便秘で困っている人の最終手段として挙げさせていただきました。
(飲み薬としての最終手段という意味です)

センノシドが1錠あたり16mg入っており,
病院でもらう便秘薬クラスの量が入っています。
ビサコジルも入っているので,その分刺激が強いです。
加えて,ジオクチルソジウムスルホサクシネートが便を軟らかくして
デヒドロコール酸(胆汁酸)が瀉下作用として
追加の作用をしていると考えられます。

正直,なんでこれが市販されてるんだってくらいの
便秘に対する成分(の量)が入ってるので
これが効かなかったら病院いってください

成分分量
ビサコジル4mg
センノシド16mg
ジオクチルソジウムスルホサクシネート20mg
有胞子性乳酸菌10mg
デヒドロコール酸50mg
1錠中

いかがでしたか?
今回は市販されている便秘薬の中でも
作用が強いと考えられる部類
ということでご紹介させていただきました。

市販薬は似たような名前であっても
全く異なる成分であったりすることがよくありますので
当記事以外から商品を探す際には
特にご注意いただけたらと思います。

それでは失礼いたします。

参考

薬効別 服薬指導マニュアル

薬局OTC販売マニュアル

成分の違いで選ぶOTC薬ガイド

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/108/1/108_40/_pdf

普段は当コラムのように健康に関する発信や、
市販薬の選び方・病院を受診する基準について解説しています。

私はこのコラムをブックマーク(またはSNSフォロー)することを推奨しています。
というのも、このコラムから購入された場合にはブックマークすることによって
何の薬を購入したかについて忘れたとしても
パッケージについては確認できますし、
箱を無くしたとしてもパッケージさえ覚えていれば
注意点などをそこから遡ることができるからです。

実際にドラッグストアや薬局に来られている方で飲んでいる薬の名前を正確覚えている方はいないので
薬局で飲んでる薬を聞かれた時等いつでも確認できるように
ブックマークしてもらえたらいいかなと考えています。

また、SNSでもコラムのURLは載せているのでTwitterをフォローするという方法でも良いかなとは思います。
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また、併用している薬がある場合は私以外でも構わないので、
必ず薬剤師か病院へ相談してください。
販売責任は店舗にあるとはいえ、併用薬を考えないで勝手に市販薬をオススメしているような記事があるなら
それは絶対に信用してはいけません。確実に商業目的です。

読んでいただいてありがとうございました。
医薬品や化粧品の情報は怪しいのがたくさんあるので、比較の参考にもしていただけたらと思います。

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