【市販されている便秘薬の選択肢】薬剤師が4タイプについて解説

便秘の悩みは体質や食事から来ますし,多岐に渡ります。
具体的にはぽっこりお腹やお腹の張り,
便が出ないとそれ自体が気になりますよね。

今回は,市販薬によるアプローチの順番を解説します。

生活習慣や食事の改善については別記事に書いてありますので,
そちらも確認しておいてください。

簡単にできる!便秘改善のための方法3選

今回は市販薬で対応できると判断できる場合の改善手段です。
→便秘を自覚症状とする病気の中には,腸閉塞等の病気の症状である
場合があります。
基本は問題ないとは思いますが,以下の症状がある場合は
まずは受診することをオススメします。

  • 血便がある
  • おならが全く出ない
  • 強力な腹痛がある
  • 発熱や吐き気等の食中毒のような症状がある

このような症状がある場合には病院を受診することをオススメします。

上記の症状がない上で,市販薬で対応するなら以下の選択肢があります。
まずはまとめを記載します

便秘薬の使用は初めてお腹が張る→整腸剤
便が硬い→塩類下剤
便秘薬を使用したことがある便が硬い→塩類下剤
便秘がひどい
コロコロした便ではない→
刺激性下剤
緊急性がある
なんとしても早く便秘を解消したい→
浣腸・坐薬

便秘薬の使用が初めての場合

お腹が張ったりガスがたまる人

お腹が張ったり,ガスが溜まる人には
まずはマイルドな乳酸菌製剤が選択肢として挙げられます。

このグループはお腹の不調に使用するというイメージで
偏った食事や生活習慣が原因と考えられるような
軽い便秘や下痢,お腹の張りのある方に適しています。

整腸薬の選択肢については別で解説しているので,
そちらをご一読ください。

症状が軽い場合

刺激が少なく,耐性がでにくい
塩類下剤や膨張性下剤が適していると考えられます。
便を軟らかくしたり,便の量を増やすタイプの薬です。

具体的にはマグネシウム類やプランタゴ・オバタ等が
これらに当たります。

便秘薬の使用経験がある人

便が硬い

この場合にも,浸透圧性下痢(塩類下剤)のマグネシウム類の下剤が適しています。

便秘がひどい

便秘症状を重いと感じたり,
マグネシウム類等を使ってみてもあまり効果がなかったという方は
刺激性下剤(センノシドやダイオウ)が選択肢になります。

直接腸を刺激する薬なので,
腹痛が出ることがあります。
また,毎日使用すると効きにくくなることがあるため
便秘が続くときのみ使用することが望ましいです。

便が硬くて全然出ない人

便が硬くなりすぎて出ない場合や,
すぐに出したい場合は浣腸や坐薬が選択肢になります。

便秘薬の分類

細かいので,気になる方以外は読む必要ないです。

便秘薬の分類としては,
以下のようになります。

浸透圧性下剤

マグネシウム類であったり,糖類があります。
便を軟らかくして便秘を改善するタイプです。

具体的には
○○マグネシウム
ソルビトール
等があります。

浸透圧性下剤はいろいろありますが,
腸内の水分を増やして便を軟らかくするという意味で共通です。
塩類下剤
糖類下剤
があります。

塩類下剤

マグネシウム類があります。
漢方成分では芒硝がこれに当たります。
腸内に水分を引き込むことで便を軟らかくします。
体から水分を奪いますので,
使用の際には少なくとも180ml以上の水で飲むことが望ましいです。

注意点として,マグネシウム類の下剤は
腎臓が悪い方や,高齢者は続けて飲むことは避けたほうが良いです。
(とれくらい〜という話は人によるので薬局で相談ください)

また,飲み合わせの悪い薬もあるためそれも薬局でご相談ください

糖類下剤

成分中に含まれる糖類を腸内細菌が分解することによって
ガスを発生させて便秘を改善する糖類下剤があります。

ソルビトールやマルツエキスがこれに該当します。

膨張性下剤

腸内で水分を吸収して便の量を増やすことと
便を軟らかくすることで便秘を改善させます。

プランタゴ・オバタがこれに該当します。
プランタゴ・オバタは食物繊維を多く含みます。
多めの水分で服用しましょう(最低コップ1杯分程度)

浸潤性下剤

糞便に水分を浸透させて軟らかくすることで便秘を改善します。

ジオクチルソジウムスルホサクシネートというものがこれに該当します。

刺激性下剤

腸を刺激することで排便を促します。

センナ(センノシド)
ピコスルファート
ビサコジル
ダイオウ
ヒマシ油(ヒマシ油は小腸を刺激)
等があります。

漢方

桂枝加芍薬湯

消化機能が低下して,お腹が冷えているような人に
使用される漢方です。
腹痛や下痢に使用される漢方です。
(下痢にも便秘にも使用される)
ストレスや緊張による下痢によく利用されます。
ダイオウが体に合わない人でも使用できます。

大黄甘草湯

吐き気や便秘に使用される漢方です。
他には腹部膨満感のある方に使用されます。
(特にストレスや脂っこいものの食べすぎにより)

胃腸に熱がこもって便秘している人に使用されますので
お腹が冷えている人は使用しないほうがいいです。

大黄牡丹皮湯

便秘を伴う月経痛や月経不順や月経困難の方に使用されます。
便秘
皮膚疾患(蕁麻疹や湿疹等)
に使用されます。

芒硝という成分が含まれており,
これはナトリウムを含みますので血圧が高いという指摘を
受けている方にはあまり向きません。
また,胃腸の弱い方には向かない可能性があります。
(下痢が強く出る可能性がある)

また,桃仁の油様作用により便の動きが
なめらかになっていると考えられます。

便秘薬としては,腸に熱がこもった状態に使用されます。
冷やす漢方なので。

麻子仁丸

消化機能が低下している人や
体内の潤いが減少している人に使用されるます。
要は,麻子仁と杏仁をベースとして腸内を潤す漢方です。

防風通聖散

もともとは体全体に毒が溜まって,
それにより起きた体調不良というのに対して作られた薬です。

肥満体質の方に使用されることが多いです。
体を冷やす漢方です。
ダイエットの薬として認知されているのは
水や便を出すので,それにより体重が減るということかと思われます。

本当の意味でダイエット効果があるのかはわかりません。



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